乳腺・内分泌外科

後期研修プログラム


診療部長 津川浩一郎

理念・特徴

理念

後期臨床研修プログラムは、初期研修においてプライマリ・ケアや初期救急診療を習得された医師に対し、一般外科医としての技能・知識を身につけ、さらに乳腺・内分泌外科医として、臨床専門医、地域医療における指導的医師、大学院において専門的な学位取得を目指す医師、更には国際社会で活躍する医師等の将来構想を持つ若い医師の支援と育成を目的としています。
このプログラムは、聖マリアンナ医科大学病院・聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院・川崎市立多摩病院の各診療科、ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック、聖マリアンナ医科大学大学院医学研究科が緊密に提携することによって、多様な専門性を有するキャリアプランニングを支援するものです。

特徴

本学における乳癌診療は本学の特色の一つと言えるもので、年間700例あまりの原発乳癌手術を実施、さらには進行再発乳癌の集学的治療も実施しており、その規模は国内の大学病院では最大である。チーム医療をモットーとし、画像診断、手術、放射線治療、薬物療法、緩和ケアなどを、放射線科、病理診断科、形成外科、腫瘍内科、麻酔科などの診療各科、および関連部署の医療従事者と綿密な連携を持って行っており、自らがチームの一員となることで、多くの実地修練の機会を得ることができる。また、治験を含む多くの臨床試験・臨床研究、さらには、大学院応用分子腫瘍学との共同・基礎研究あるいはトランスレーショナルリサーチなど、リサーチマインドを育み、国際的な舞台で活躍できる臨床研究医を育成することも目標としている。

研修病院

聖マリアンナ医科大学病院、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院、川崎市立多摩病院、聖マリアンナ医科大学附属研究所ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック

プログラム統括責任者、指導医

統括責任者:津川浩一郎
指導医:首藤昭彦、川本久紀、矢吹由香里、本吉 愛、志茂 新、小島康幸、岩谷胤生、上島知子、白 英、志茂彩華、吉江玲子、永澤 慧、黒田貴子、土屋聖子、大井涼子、遠藤芙美

ローテーションプログラム例

(例)大学病院 乳腺・内分泌外科➡外科診療各科(消化器・一般外科、小児外科、呼吸器外科、心臓血管外科)、麻酔科、救命救急センターをローテーション(後期研修3年目でほぼ修了)➡外科学会専門医試験受験、乳腺・内分泌外科専門研修継続、大学院進学(ベッドフリーによる基礎研究期間2年間を含む)・学位取得➡横浜市西部病院、川崎市立多摩病院、ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニックなどで修練。日本乳癌学会乳腺専門医試験受験。日本内分泌・甲状腺外科学会専門医試験受験

到達目標

一般外科医としての医療技術、知識を基礎として身につけ、さらに日本乳癌学会専門医あるいは日本内分泌・甲状腺外科学会専門医を目標として乳腺・甲状腺疾患の診療を実践できる医師を養成するための到達目標を定め、研修を実施する。

(1)一般目標

(1)乳腺・甲状腺疾患全体を包括した専門知識、臨床的判断能力、問題解決能力を習得する。
(2)各専門分野における診療を適切に遂行できる技術を習得する。
(3)医学,医療の進歩に合わせた生涯学習を行う方法の基本を習得する。
(4)自らの研修とともに上記項目について後進の指導を行う能力を習得する。

(2)行動目標

<基本的知識>
乳腺・内分泌外科診療に共通して必要な下記の基本的知識を習熟し、臨床に即した対応ができる。
(1)乳腺の生理とホルモン環境:性周期と乳腺、妊娠・授乳期乳腺、加齢、肥満、ホルモン補充療法(HRT)、ピルなどによる乳腺の変化に関する知識を習得している。
(2)乳房の解剖:正常乳房の組織像、乳房腋窩領域の解剖を理解している。
(3)乳癌の疫学:乳癌の疫学に関する一般的事項(罹患率,死亡率,再発形式)、家族性乳癌、危険因子などに関する最新のデータを認知している。
(4)乳腺病理:良性・悪性の乳腺疾患のマクロ・ミクロの病理を理解し、画像診断との対比ができる。
(5)乳癌のBiology:乳癌の自然史、増殖・進展、Heterogeneity、ホルモンレセプター、癌関連因子などのBiologyに関する最新の知見を習得している。
(6)乳癌検診:世界および我が国における乳癌集団検診の考え方と現状を把握している。乳癌の自己検診法を理解している。
(7)甲状腺・副甲状腺の生理とホルモン環境:甲状腺機能亢進症・低下症、副甲状腺機能亢進症・低下症の病態、症状に関する知識を習得している。
(8)甲状腺・副甲状腺、頚部の解剖:甲状腺・副甲状腺、反回神経の走行など頚部の解剖を理解している。
(9)甲状腺・副甲状腺疾患の病理とBiology:良性・悪性の甲状腺・副甲状腺疾患のマクロ・ミクロの病理を理解し、その自然史や病態を理解している。

評価

定期的な指導医との面談を通じて行って行く。

基本手技の習得

乳房生検(吸引細胞診)、乳房生検(針生検、吸引針生検)、局所麻酔下乳房切開生検・良性乳腺腫瘍切除、センチネルリンパ節生検、乳房切除、乳房部分切除、乳房再建術

認定医・専門医の取得

日本外科学会専門医、日本乳癌学会認定医、日本乳癌学会乳腺専門医、日本内分泌・甲状腺外科専門医、がん治療認定医

診療実績

<2015年> 聖マリアンナ医科大学病院 原発乳癌手術件数736件。うち、乳房温存手術425件、乳房切除手術311件、同時乳房再建術施行79件。甲状腺・副甲状腺手術36件。
化学療法・内分泌療法:治験・臨床試験登録症例63件

研究活動

<2015年度> 誌上発表 14件、学会発表 42件

学会、研究会など(国内学会、国際学会)

(国内)日本外科学会、日本乳癌学会、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会、日本内分泌外科学会、日本甲状腺外科学会、日本癌治療学会、日本臨床外科学会、日本臨床腫瘍学会、日本乳癌検診学会、日本乳癌画像研究会、など
(国際)American Society of Clinical Oncology、など

進路

聖マリアンナ医科大学病院、横浜市西部病院、川崎市立多摩病院、ブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック、開業、など

ホームページ・資料請求・問合せ先

http://www.marianna-u.ac.jp/breast_surgery/index.html#
乳腺・内分泌外科 医局
津川 koitsuga@marianna-u.ac.jp 秘書・小川 r2kobaya@marianna-u.ac.jp

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